Hakai (1962) : 破戒

島崎藤村原作を「黒い十人の女」の和田夏十が脚色、同じく市川崑が監督した文芸もの。撮影は「続 悪名」の宮川一夫。出演は「ぼんち」の市川雷蔵、「人間狩り」の長門裕之など。

監督:市川崑
出演:市川雷蔵 長門裕之 船越英二 藤村志保 三國連太郎 中村鴈治郎 岸田今日子 宮口精二 杉村春子 加藤嘉 浜村純

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Hakai (1962) / 破戒のあらすじ

信州の山間で暮らす父が死んだ。その時、小学校教諭の丑松は、父が自分の名を呼ぶ声を聞いた。丑松が父と交わした誓いは、被差別部落出身者であることを隠し通して生きることであった。その為に、父は丑松に学問を学ばせ己は世捨て人となった。丑松は尊敬する部落民解放運動家の猪子にも素性を明かさずにいた。選挙に立つ高柳が丑松の素性を知り協力をあおぐ。高柳は部落出身者の資産家の娘を娶っていた。丑松が素性を認めず協力を拒否すると、丑松が部落出身者であるとの噂が立った。折しも丑松を訪ねて来た猪子に、丑松は人違いであろうと言い通し一方的に交流を断ち切った。その直後、高柳の対戦相手に選挙協力を頼まれていた猪子は、高柳が仕掛けた暴漢に襲われ路頭で横死した。友情を裏切り猪子を永遠に失った丑松は、父との誓いを破り教え子らに自分が部落出身者であることを告白する。猪子を捨て、父を捨て、丑松は苦悩する。同僚の娘・志保は、丑松を支えたいと望み、その深い愛が丑松を救う。猪子の妻は、普通の人間なら普通に振る舞い、告白などする必要はなかったと言う。だが、丑松は猪子の遺志を継ぐ決心をしていた。その決心に、猪子の妻も夫の喜びを思い涙する。志保、親友の土屋、教え子らに見送られ、丑松は東京へと旅立つ。

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