横溝正史の原作を1976年に市川崑監督が映画化した大ヒットミステリーを、再び同監督がメガホンを取りリメイク。犬神財閥の創始者が遺した全財産を相続することになった珠世の周りで、次々と殺人が起こる。
監督 :市川崑
出演 : 石坂浩二 松嶋菜々子 尾上菊之助 富司純子 松坂慶子 萬田久子 葛山信吾 池内万作 中村敦夫 深田恭子 奥菜恵 岸部一徳 仲代達矢
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The Inugami Crane (2006) / 犬神家の一族のあらすじ
昭和22年、信州那須市。私立探偵・金田一耕助(石坂浩二)は、依頼人・若林の指定で、美しい湖とその湖畔に聳え立つ信州随一の財閥、犬神家の御殿を眺望する古びた旅館に宿をとる。七ヶ月前、犬神財閥の始祖・佐兵衛が巨額の富を遺し亡くなった。遺言状は、顧問弁護士の古館が預かっている。佐兵衛は生涯独身で通したが、腹違いの三人の娘、松子、竹子、梅子がおり、娘たちには、それぞれ、佐清、佐武、佐智の息子らがいた。遺言状は、一族全員と、佐兵衛の恩人・野々宮の孫・珠世が揃った席で開封されることになっていた。若林は、犬神家一族に血みどろの事件が巻き起こると恐れていた。が、金田一が到着するや毒殺された。若林は古館の助手で、遺言状には開封された形跡があった。佐清が復員し、いよいよ遺言状が開封される。金田一は古館の依頼を受けてその場に立ち会う。佐兵衛の遺影を掲げ、斧(よき)琴(こと)菊(きく)を象った黄金製の家宝が並ぶ床の間、その前に、佐清、佐武、佐智が座す。佐清は、戦争で負傷した顔面を仮面で覆い、その中のケロイド状にただれた肉塊が一同を脅かす。遺言状の内容は、佐清、佐武、佐智のいづれかと結婚することを条件に珠世に全財産を譲る、珠世、佐清、佐武、佐智の四人が死んだ場合は、佐兵衛が女工に産ませた子供・青沼静馬が全財産を相続する、という驚くべきものだった。佐武、佐智が相次いで殺され、商人宿に顔を隠した復員者が現れる…。佐兵衛の隠された真実、親と子の深い情、事件の背後に潜む深淵なドラマを見つめ、金田一が真相を解き明かす。
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