Mother (2001) : かあちゃん

山本周五郎の原作を岸恵子主演で描いた2001年製作の日本の時代劇映画。

出演 : 岸惠子 原田龍二 うじきつよし 勝野雅奈恵 山崎裕太 飯泉征貴 紺野紘矢 石倉三郎 宇崎竜童 尾藤イサオ 常田富士男 小沢昭一 コロッケ

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Mother (2001) / かあちゃんのあらすじ

若い男が、とある貧乏長屋に泥棒に入る。時は天保末期、江戸下層階級は貧困に喘いでいた。意を決して入ったものの、そこは盗る物など何も無い熊五郎のあばら屋。男はクサッてなけなしの金を叩いて居酒屋へ行く。と、四人連れの客が金を貯め込んでいるおかつの噂をしている。その夜、男はおかつの家に泥棒に入った。おかつは、亭主を亡くし、大工の市太、左官の次郎、魚河岸勤めの三之助、末っ子の七之助、娘盛りで働き者のおさんの四人の子と暮らしている。ひとり夜なべして賃仕事をしていたおかつは、泥棒に肝を冷やすも、男の膝が震えているのを見て、男に夕飯の残りのうどんを暖めてすすめた。おかつが何故泥棒をするかと聞くと、男は、親兄弟も仕事もなく食えないからと言う。金を出せと迫る男に、おかつは貯めた金の訳を話す。市太の友人の源さんは金に困り盗みをして牢に入っている。間もなく出てくる源さんを助けるために、生活も付き合いも切り詰め、一家は総出で三年がかりで金を貯めた。男が金を盗らずそのまま帰ろうとすると、おかつは男を引き止め、この家で一緒に暮らせと言う。男の名は勇吉といった。翌朝、おかつが親戚の勇吉の世話をしたいと相談すると子供達は快く承知した。源さんが牢を出、一家は源さんの新しい門出を皆で祝って泣く。勇吉は人の情けが心に滲み、この家で暮らしたいと思った。だが、大家に身元の証しを立てる書き付けが必要と言われ、勇吉はこっそり家を去る。追ってきたおさんに、本当のことを打ち明けると、おさんは、生まれた時から一緒のかあちゃんの言うことを信じるしかない、と言う。一家のきれいな心に支えられ、やがて勇吉はおかつの家族の一員となっていく。

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