Rush Hour Train (1956) / 満員電車

大学卒業の青年を通して社会の真実の姿を描く異色作。脚本は「日本橋」の和田夏十と市川崑の協同執筆になり、同じく市川崑が監督する。キャスト : 川口浩 川崎敬三 船越英二 小野道子 笠智衆 杉村春子 見明凡太朗 潮万太郎 入江洋佑 山茶花究 浜村純

Rush Hour Train (1956) / 満員電車のあらすじ

日本最高学府・平和大学卒業の茂呂井民雄は、大手企業・駱駝ビールの就職を勝ち取った。任地は尼崎工場。窓しかない独身寮に居住し、満員電車通勤、工場のけたたましい機械音を聞くと、激しく歯が痛む。職場で生き抜く方法は、怠けず、休まず、働かず、と同僚の更利満は言う。だが、どこもかしこも人が溢れごった返す世の中、「日本には我々が希望を持って座れる様な座席はどこにも空いてやしない。だからってウロウロしてちゃ、満員電車にはなお乗れやしない」と、尊敬する父に教示された独立独歩の精神で、民雄は想定内の現実に立ち向かう。民雄に、母の頭がおかしくなったと父から手紙が届く。民雄は愛すべき母の治療を医学部研究生・和紙破太郎に託す。和紙は、人生の目的は名誉と金と言う。更利が人知れず国家試験の猛勉強をしていて喀血し、同窓で元恋人の壱岐留奈は高校教師をクビになる。民雄は、歯痛が膝に移り、ある朝突然総白髪の異変に見舞われる。母がやって来て、父が精神病院に入院したと言う。父を見舞うと、父は精神病院で安穏に暮らし、和紙は父の権力を利用し大出世。だが、意気揚々の和紙は、民雄の目の前で交通事故であっけなく死に、民雄も電柱に頭をぶつけて昏倒。病院で眠りつづけ白髪は治るが長期無断欠勤で会社はクビ。満員の職安通いでやっと小学校用務員の職を得るが、学歴がばれまた失業。それでも民雄はこれも覚悟の前と挫けない。

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