Between Wife and Woman (1976) : 妻と女の間

美しい四人の姉妹とその夫たち、そして次女の夫の愛人たちが織りなす様々な人間関係を描いた瀬戸内晴美の同名小説の映画化。脚本は「ノストラダムスの大予言」の八住利雄、監督は「恍惚の人」の豊田四郎と「吾輩は猫である」の市川崑による共同演出、撮影は「雨のアムステルダム」の岡崎宏三と、長谷川清がそれぞれ担当。

キャスト : 三田佳子 大空真弓 酒井和歌子 仁科明子 梶芽衣子 田村高廣 篠田三郎 岡田裕介 荻島真一 森本レオ 高杉早苗

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Between Wife and Woman (1976) / 妻と女の間のあらすじ

京都の老舗紙店の長女で未亡人の安澄は、東京に店を持つ着物デザイナーであり、末っ子の輝子を養女にしている。安澄は、年下のTVディレクター・研一と愛し合っていた。輝子が研一に想いを寄せるのを知っているが、安澄は、自分たちの関係を打ち明けることができない。実家を継ぐ次女の優子は、浮気の絶えない夫・政之に悩まされ続けていた。政之は、秘書・英子との関係がばれると、英子を東京に囲った。三女の乃利子は、会社員の卓と子の無い二人暮らしで、安穏な生活に飽き足りなさを感じ、婦人雑誌の投稿がきっかけで編集者・三谷と深い関係になっていく。ある時、輝子は、安澄と研一の関係を知って安澄の家を飛び出す。街で偶然会った英子の部屋に泊まり、輝子は英子が本気で政之を愛していることに感慨を抱く。乃利子は三谷の本性を知って自ら関係を終らせた。優子は悩みぬいた末に興信所に調査を依頼する。それを知った政之は、英子を引っ越させようとしたが、英子は別れの手紙を残して去った。研一が大怪我をし、輝子と安澄は久々に再会した。輝子は、自分の片思いを認め、安澄をひとりの女として認められるようになっていた。母の急逝で姉妹は京都に集い、慎ましやかだった母が遺した意外にも艶やかな長襦袢を前に、母の想いを推し量る。輝子は、幼馴染みの友四郎との結婚を決めた。未亡人と女、母と女の間を揺れ続けてきた安澄は、仕事に打ちこみたいとニューヨークに旅立つ。安澄を見送る羽田で、輝子は政之との過去から踏み出した英子と会う。そして、自分の生き様に思いをめぐらす。

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