Zunmus in Tohoku (1957) : 東北の神武たち

「楢山節考(1958)」の深沢七郎の同名原作から久里子亭が脚色、市川崑が監督、山田一夫が撮影した東宝スコープの文芸作品。

出演 : 芥川比呂志 千秋実 伊豆肇 左卜全 藤原釜足 東郷晴子 三好栄子 沢村いき雄 浪花千栄子 堺左千夫 浜村純 小高尊 佐藤允 恩田清二郎

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Zunmus in Tohoku (1957) / 東北の神武たちのあらすじ

東北の山村。この貧しい土地では人口増加は村の危難であり、長男以外の男子は嫁を娶ることを許されない。彼等はヤッコとか神武(ズンム)と呼ばれ、生まれた時からボロを着せられ、ひげも剃れず、一生を田畑を耕す働き手として終える。なかでも利助は、生まれつき口臭が臭くことさら疎んじられていた。ある日、三角屋敷の父っさんが死んだ。父っさんは死に際に、自分が悶え苦しむのは先代がヤッコを殺した祟りだと言い、嬶のおえいに、罪滅ぼしに村のヤッコを一晩づつ花婿にしてやれ、と遺言した。利助は心ときめかせ順番の宵を待つ。が、おえいは来ない。ひとり爪弾きにされた利助を哀れみ、おかね婆は雪と氷の山の向こうにある娘ばかりの村の秘密を明かす。山越えして帰って来たものはいない、山で凍え死んだのかも知れない…、考え続け冬になり、利助はとうとう山を越える決心をする。

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