Ten Dark Women (1961) : 黒い十人の女

「足にさわった女(1960)」の和田夏十のオリジナル・シナリオを、「おとうと(1960)」の市川崑が監督した、テレビ界を舞台にした人間が人間でありたいというノスタルジーの物語。撮影は小林節雄。

監督:市川崑
出演:船越英二 岸惠子 山本富士子 宮城まり子 中村玉緒 岸田今日子 宇野良子 村井千恵子 有明マスミ 紺野ユカ 倉田マユミ 森山加代子 永井智雄 大辻伺郎 伊丹一三

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Ten Dark Women (1961) / 黒い十人の女のあらすじ

多数の番組を抱えいたずらに忙しいテレビ局プロデューサーの風松吉。風には10人の女がいる。レストランを経営する本妻の双葉、人気の新劇女優の市子、台本印刷を請け負う印刷会社の三輪子、そして、コマーシャルガール、演出助手、広報係等々の局の様々な職業の女性たち。女たちは、風をつまらない男だと思っている。だが、このふわふわと宙に浮いたような男への執着を断ち切れない。友達のような付き合いをする双葉と市子は、戯れに10人の女が揃って風を殺す計画を立て興じていた。三輪子からその噂を知らされ、風は恐怖におびえる。双葉に噂の真相を糾すと、双葉は一笑。だが、夫婦の会話は思わぬ展開になり、双葉と風の新計画が始まる。風を吊るし上げようと、10人の女と風が一同に会した一室。双葉はピストルの銃口を風に向ける。その弾はテレビ用か本物か…。計画は成功裏に終るが、双葉を待っていたのは堪え難い生活だった。計画の真相を知った9人の女が、双葉を責める。風の死にショックを受け自殺した三輪子は幽霊である。市子は、下手な芝居で騙された腹いせに双葉をビンタ、そして、ある提案をする。

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