Tsuru (1988) / つる -鶴-

吉永小百合の映画出演100本記念作品。鶴の化身の女と百姓の男との愛を描く。民話「鶴の恩返し」「鶴女房」の映画化で、脚本は「ビルマの竪琴(1956)」の和田夏十と「竹取物語(1987)」の市川崑、日高真也が共同で執筆。監督は「竹取物語(1987)」の市川崑、

キャスト : 吉永小百合 野田秀樹 樹木希林 川谷拓三 横山道代 菅原文太 岸田今日子 常田富士男 石坂浩二(ナレーター)

Tsuru (1988) / つる -鶴-

雪深い村里の大寿の家に、つると名乗る美しい女がやって来た。つるは、大寿の嫁になりに来たと言う。大寿とその老母・由良はとても喜び、つるは大寿の嫁になった。ある日、つるは、決して覗いてはならぬと言って納戸に籠り機を織りだした。大寿が長者の所に白い見事な織布を持って行くと、長者は大金をくれた。貧しい小作人の大寿は喜び、つるも喜んだ。だが、つるは布を織るのはこれ一度きりだと言った。布を都で売って儲けた長者は、大寿にまた布を持って来いと言った。布を持ってくれば田を与える、持って来なければ貸田を取り上げるという。自分の田を持つのは大寿の夢であり、貸田を取られればのたれ死にである。大寿は、きっとつるは頼みを聞いてくれると思い、つるにせがんだ。つるは、今度こそ最後と言った。由良はつるが心配だった。つるはまた覗いてはならぬと念を押し機を織る。由良は張りのない機音が気になり、ふと以前に大寿が助けた鶴のことを思い出した。いつまでも布は織り上がらず、遂に大寿は我慢出来なくなって納戸を覗いた。すると、一羽の鶴が羽根を織糸にして機を織っている。鶴は憔悴し、羽根を抜くと滴った血が布を赤く染めた。つるは大寿が助けた鶴だった。大寿は、猟師に射落とされた鶴を、この鶴も自分たちと同じに命が惜しかろう、鶴の親も帰りを待っていることだろうと言って助けた。つるは大寿に恩返しをしにやって来たのだった。大寿の心根は優しかったが、慾もあった。つるが一度しか布を織れないと言ったのは、羽根が無くなり見苦しくなって大寿に嫌われるのを恐れたからだった。人の世に住むことができなくなったつるは、悲しい別れをして空へ舞う。

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