Rokumeikan (1986) : 鹿鳴館

明治19年、天長節の鹿鳴館での舞踏会を中心に愛と謀略を描く。三島由紀夫原作の同名戯曲の映画化で、脚本は市川崑と「細雪(1983)」の日高真也の共同執筆。監督は「ビルマの竪琴(1985)」の市川崑、撮影は同作の小林節雄がそれぞれ担当。

出演 : 菅原文太 浅丘ルリ子 石坂浩二 中井貴一 尾美としのり 岸田今日子 沢口靖子 井川比佐志 渡辺篤志 浅利香津代 平野稔 横山道代

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Rokumeikan (1986) / 鹿鳴館のあらすじ

明治19年。外務卿影山伯爵が主催する鹿鳴館の舞踏会を明後日に控え、夫人の朝子は、大徳寺侯爵の令嬢・節子に、危険な仕事をしようとしている恋人を救ってくれと頼まれる。その青年が、影山の政敵、政府反対派のリーダー・清原永之輔の息子・久雄と聞いて、朝子は驚く。久雄は、芸者だった朝子が清原と愛し合い産んだ子であり、将来を考え久雄を清原に託してから20年余が経っていた。朝子は久雄に会い、母であることを打ち明ける。久雄は、家庭を顧みず理想に殉じる清原を憎んでいた。清原ら自由党の残党は不平等条約の改正案に反対し舞踏会乱入を計画していたが、久雄はその場で自分の感情の為に清原を暗殺すると言う。朝子は、久雄と清原を救うために、女中頭・草乃の手を借り清原に会いに行く。政治を嫌い一度も出席したことのない舞踏会に出ると言う朝子に、舞踏会の女主人の名誉を傷つけることを恐れる清原は、乱入取り止めを約束する。母に会い父への理解を深めた久雄もまた清原を訪ね計画中止を訴えるが、清原は自分の生き様を批判する久雄に素直に向き合えず、朝子との約束を伝えない。影山は、手下の飛田天骨から乱入の情報を得、清原暗殺を父を憎む久雄にやらせようと企んでいた。政治に関わらない朝子から乱入中止の情報を伝えられ、舞踏会に出席すると聞かされた影山は、不審に思い草乃を抱き込んで朝子の計画を聞き出し、久雄が朝子の子であることも知る。久雄は、乱入は中止という朝子を信じ節子と共に舞踏会に出席するが、影山は、清原は来ると言い久雄に拳銃を渡す。影山が仕組んだ偽壮士が舞踏会に乱入し、朝子は身を挺して食い止める。清原は、草乃から配下が命令に背き乱入を実行したと聞かされ鹿鳴館に駆けつけ、久雄は母をも裏切ったと清原を撃つ。だが、その弾は的を外して撃たれ、間髪なく応戦した清原の弾が久雄を射抜く。久雄は清原の腕の中で息絶え、朝子は父と母が死に追いやったと嘆く。全てが影山の陰謀と分かり清原は去る。影山は朝子に愛憎を打ち明け、朝子は清原について行く決心を告げる。影山と朝子は、二人共に最後の舞踏会のワルツを踊る。条約改正案が英国公使に拒否され、内閣総理大臣・伊藤博文は影山に外務卿辞任を言い渡していた。朝子は、夜道で清原が自害したことを知らずにいる。明治19年、天長節の鹿鳴館での舞踏会を中心に愛と謀略を描く。三島由紀夫原作の同名戯曲の映画化で、脚本は市川崑と「細雪(1983)」の日高真也の共同執筆。監督は「ビルマの竪琴(1985)」の市川崑、撮影は同作の小林節雄がそれぞれ担当。

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