Traditional Town (1980) : 古都

『古都』(こと)は、1980年製作の日本映画。原作は川端康成の同名小説。監督は市川崑。山口百恵が二役で主演している。百恵の引退記念作品。

出演 : 山口百恵 實川延若 岸惠子 三浦友和 北詰友樹 沖雅也 石田信之 加藤武 浜村純 小林昭二

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Traditional Town (1980) / 古都のあらすじ

昭和29年。京都で呉服問屋を営む佐田太吉郎と妻・しげの娘・千重子は、ある時、幼なじみの真一に自分は捨て子だと告白する。昔気質の父と優しく少し暢気な母と幸せに暮らす千重子だが、娘盛りの心は揺れていた。千重子は、北山杉の山で、自分と良く似た村の娘の姿を見、祇園祭りの夜、その娘・苗子と出会う。苗子は、初めて会う千重子を姉さんと呼んだ。苗子は、双子で生まれ生き別れになった姉をずっと捜していたという。父母は早くに亡くなり、苗子は奉公に出て杉山で働いている。千重子は、20年前、店の前に捨て子されていたのを子の無い太吉郎夫婦が拾い大事に育ててきた。祭りの夜以来様子がおかしいと心配するしげに、千重子は苗子との出会いを打ち明ける。千重子は、自分と生き写しの苗子の言葉を信じ、太吉郎夫婦はそんな娘を案じる。捨てられた姉の幸せを願い続けてきた苗子は、自分が現れたことで千重子に迷惑が掛かるのを恐れ、会いたい気持ちを押さえていた。苗子の心を知る樵夫・清作の計らいで二人は再会を果たし、千重子は、姿ばかりではなく自律的な心も良く似た苗子を知る。千重子は、幸せを分かち合い一緒に暮らしたいと望むが、苗子はそれを拒む。千重子の強い願いで、一晩だけ佐田の家に泊まりに来る苗子。二人の娘を見て太吉郎としげの一切の疑心は溶け、夫婦は娘たちを見守る。千重子と苗子は味わったことのない幸せな時を過ごし、千恵子は、まだ誰にも言っていない真一の兄・竜助に嫁ぐ決心を打ち明ける。竜助の人柄に接し、千恵子は人生を共に生きる相手と決めた。翌未明、苗子は人目を避けて帰って行き、千重子は母に縋って泣く。

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